経済優先か 2015 9 19

 2015年9月19日に成立した「安全保障関連法」について、
感想を求められれば、私は、こう思います。
「やはり、経済優先になったのか」
 日本の軍事予算は、GDP比で、たったの1%です。
このGDP比1%という国は、世界を見渡してみれば、
弱小国が多いのです。
要するに、貧しくて軍事予算を捻出できないという国です。
「普通の国」は、だいたいGDP比で2%です。
 本来、日本のような経済大国で、
日本企業が世界各地で活動していて、
世界最大のシーレーン(海上交通路)を持つ国は、
軍事予算がGDP比で2%あっても足りないくらいです。
 それを無理やりGDP比1%前後に収めるには、
アメリカを巻き込んで、
いやアメリカと軍事同盟を結んで、
日本のシーレーンを守ってもらう必要があります。
 よく言えば、「安全保障関連法」の成立は、
日米同盟強化により抑止力を高めるということですが、
悪く言えば、軍事予算節約のために、
日本の安全保障を外注(委託)するということです。
 そういうわけで、安倍内閣を「軍国主義」と言う人は、
本当に「経済音痴」に「軍事音痴」と言えるでしょう。
そのうえ、「国際情勢に疎い」ということです。
 日本は、いつになったら、
「自分の国は自分で守る」という体制になるのか。

かごの中の鳥 2010 5 22

私たち日本人は、かごの中の鳥だったのです。

 極めて情けない話だが、
「海上自衛隊の艦艇がマラッカ海峡を通過する前に、
われわれがP-3を出して安全を確認している」という話を、
アメリカ海軍P-3部隊関係者から聞いたことがある。
 いくらなんでも、そのようなことはないだろうと思っていたところ、
海上自衛隊のP-3C部隊関係者から、「そのような事実もあった」という話を聞いた。
 自国の軍隊すらアメリカ海軍によって護ってもらっているのでは、
アメリカ海軍に「われわれが日本のシーレーンをオープンにしている」と豪語されても仕方ない。
(「米軍が見た自衛隊の実力」(北村 淳)から引用)
























































































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